センター長あいさつ

  ごあいさつ






伊那中央病院 呼吸器外科部長
iMSCセンター長 髙砂 敬一郎

 

このたび令和3年4月より北澤前センター長より業務を引き継ぎました。よろしくお願い申し上げます。
当院では、平成26年4月から伊那中央病院メディカルシミュレーションセンター(以下iMSC)の運用を開始しました。
iMSCの概要と今後の運用について紹介させていただきます。


iMSC設置の目的

最新の適正な医療を安全に患者さんへ提供するためには、医療者のたゆまぬ知識・技能の向上と様々な医療環境での対応能力の向上が必要になります。 現在、様々なシミュレーション機器を使用したトレーニングが全国で活発に行われるようになってきており、当院では、長野県の地域医療再生基金を活用し、当院の職員ばかりでなく、地域の医療関係者、介護職員、学生の研修・教育、地域住民への啓発を行う場としてiMSCを設置いたしました。
 

施設・機器の概要

iMSCに導入されたトレーニング機器は、大きく三つの分野に分かれています。 一つは救命救急トレーニングにおける心肺蘇生用の訓練機器や二次救命処置トレーナー、二つ目は臨床各科の個別訓練ができる内視鏡等のシミュレータ、三つ目は診療や看護の基本手技を訓練するための患者シミュレータです。 また、シミュレータを使用した訓練を振り返るための撮影装置を完備した病室シミュレーション室も整備しました。 設置された機器の中には、内視鏡手術のシミュレータ、血管内カテーテル治療のシミュレータ、救急患者のあらゆる状況をリアルに実現することのできる模擬患者シミュレータ、超音波診断教育機器等の高性能なものもあります。 日常の看護業務支援のためのシミュレーション演習を可能にした、様々なフィジカルユニット等と合わせて、約30種類のシミュレータを導入しました。


iMSCの活動

iMSCの開設により、当院の初期研修医をはじめとする医師や看護師等の医療従事者に対して様々なトレーニングを行い、地域住民の皆様に質の高い医療を提供できるように活動を行ってまいりました。また当院のみならず、長野県内の医療従事者や介護従事者にトレーニングの機会、場を提供し、年間のべ4000人程度の利用者があります。またキッズセミナーや手術体験セミナーの開催を通じて小中高校生に医療に興味を持ってもらったり、地域の小、中学校や事業所などに出向いて心肺蘇生やAEDの使い方を習得して頂くPUSHプロジェクトと呼ばれる活動を行っております。さらに近年は地域の企業と協力して医工連携の場を立ち上げ、医療従事者のニーズに合わせたトレーニング機材や医療器具の開発を始めております。
このような活動を通して、地域住民の皆様に質の高い医療、介護を提供できるよう、スタッフ一同努力してまいりますので、ご理解、ご支援のほど、よろしくお願い申し上げます。
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