臨床検査室
病院における臨床検査室に求められるものは、単に検査結果の精度・信頼性を向上させればよいということでなく、検査全体の流れの質の維持、すなわち検体取り違え防止対策から、毒劇物等の薬品管理、職場内環境アセスメント、機器の整備点検とその記録、結果報告までの時間短縮、報告結果の臨床側での確認漏れの追求、利用者からのフィードバックの解析までのあらゆることが含まれています。これを臨床検査の国際規格としてまとめたものが「ISO15189(臨床検査室-品質と能力に関する特定要求事項)」で、当院臨床検査科は2019年2月に認定を受けております。
認定後はその品質維持に努め、今後はさらに、検査結果解釈や検査方法の提言などチーム医療への参画をすすめ、検査の適正化、効率化を図ると同時に不要な検査を抑制するといった試みもなされるべきでしょう。
私共は所属医師および技師ともども日々研鑽に励んでおります。また、『時代に即した、自由化された検査』を地域の皆様に直接提供できるよう試みております。今後とも御意見や、皆様の御指導御鞭撻を御願い申し上げます。