脳梗塞に対する点滴、内服治療 t-PA治療 4.5時間以内の発症場合、t-PAを使って経静脈的血栓溶解療法を行います。 t-PAは脳梗塞治療の第一選択とされている薬剤です。治療効果が高い一方で、副作用にも注意が必要です。当院では年間に10例程度の治療実績があります。t-PAを使用する前にご家族に十分な説明を行っています。 局所線溶療法 発症から4.5時間を過ぎた場合やt-PAを使用できない理由がある場合には、発症後6時間以内にカテーテルを使って、経動脈的に閉塞部位を再開通させることがあります。いわゆるカテーテル治療になります。これも、治療効果が高い一方で、副作用にも注意が必要です。カテーテル治療を施行する前にご家族に十分な説明を行っています。 脳保護薬 脳梗塞一般に用いる薬剤です。最長で発症後14日間用います。 抗血小板薬 アテローム性脳血栓症やラクナ梗塞の急性期及び慢性期に用います。 急性期には点滴薬を用い、慢性期には内服薬を用います。 抗凝固薬 心原性脳塞栓症の治療薬です。 急性期には点滴薬を用い、慢性期には内服薬を用います。 その他 血圧管理は脳卒中の急性期治療及び再発予防の基本です。従って、点滴及び内服薬で血圧を適正な値にコントロールします。脳梗塞では通常より高めに、脳出血では通常より低めにコントロールします。また、脳卒中になると、高率に胃潰瘍になりやすいため抗潰瘍薬を用います。 高気圧酸素療法 広範囲脳梗塞の場合、高気圧酸素療法を行います。 脳梗塞の急性期治療は点滴を中心とした内科的治療ですが、時に外科治療を行う事があります。開頭塞栓除去術や脳浮腫に対して行う開頭減圧術です。それらを行う場合には術前に外科医から説明を行います。
脳出血・クモ膜下出血に対する治療脳出血・クモ膜下出血に対する治療は血圧コントロールが第一です。しかし、血腫が大きかったり、脳動脈瘤がある場合には手術が必要になります。脳出血に対しては血腫除去術、脳室ドレナージが行われます。くも膜下出血の破裂動脈瘤に対して開頭クリッピング術や脳動脈瘤コイル塞栓術が行われます。それらを行う場合には術前に外科医から説明を行います。
急性期には点滴薬を用い、慢性期には内服薬を用います。
急性期には点滴薬を用い、慢性期には内服薬を用います。
脳梗塞の急性期治療は点滴を中心とした内科的治療ですが、時に外科治療を行う事があります。開頭塞栓除去術や脳浮腫に対して行う開頭減圧術です。それらを行う場合には術前に外科医から説明を行います。