臨床検査科

臨床検査科品質方針
・ | 信頼度の高い検査結果を提供し、急性期医療、高度専門医療、回復期医療及び24時間救急医療を担います。 |
・ | 患者さんに満足いただける医療の実現のため、患者さんの立場になり考え、思いやりのある医療従事者として行動します。 |
・ | 高い品質の臨床検査情報を提供するため、品質マネジメントシステムに裏付けされた教育訓練に則り、知識の修得と技術の研鑽に励みます。 |
・ | 医学の発展に呼応した臨床検査サービスを継続的に提供するために、高い専門性を持った優れた人材の育成に努めます。 |
スタッフ構成
診療技術部長兼臨床検査科長 堀 憲治
臨床検査技師 34名、看護師 1名
【その他の取得資格】
・ 細胞検査士
・ 超音波検査士
・ 認定輸血検査技師
・ 日本糖尿病療養指導士
・ 緊急臨床検査士
・ NST専門療法士
・ 認定一般検査技師
・ 認定心電検査技師
・ 認定救急検査技師
・ 日本睡眠学会認定検査士
・ 医療情報技師 など
検体検査部門

血液検査、尿検査は、たくさんの検査項目があります。当院では、診療科からの要望に応え、院内で検査可能な検査項目のほとんどを、外来の診察に間に合うようスピーディかつ正確に検査結果を出せる体制を整えています。
その業務を支えるのは、検査を担当するスタッフの技術や知識のみならず、検体を素早くかつ正確に各分析機へ送り出す「検体搬送システム」、前回の検査結果などと比較し、正しいデータかどうかを評価し、診察中の医師に検査結果を届ける「検体検査情報システム」など、コンピュータで管理された高度な業務支援システムも稼働し、業務効率化や結果報告までの時間短縮に貢献しています。
またこれらの迅速性や正確性を、24時間提供するために、分析機や試薬などは常に厳しい精度管理を行い、検査精度の維持にも努めています。
病理検査部門
微生物検査部門

痰や便などの検体中に病原菌が存在しないかを検査する部門です。病原菌を特定するだけでなく、各種抗生剤への感受性(どの薬が効きやすいか)を調べたりします。
2019年度には、病原菌の同定が迅速かつ正確に行える「質量分析装置」を導入し、より早期に適切な抗菌薬を使用できるようになるなど、効果を上げています。
輸血検査部門
生理機能検査部門

患者さんの神経機能(脳波検査、筋電図検査、誘発電位検査など)、循環機能(心電図、心臓超音波検査、肺機能検査など)を直接調べる部門です。
脳神経外科や整形外科の手術中における神経機能モニタリングにも参加しています。
睡眠時無呼吸症候群を調べる「睡眠ポリグラフ検査」も行いっています。
電子カルテシステムから、生理機能検査のほぼすべての結果を画面上で見られるよう、検査結果の「ペーパーレス化」も勧めており、患者さんをお待たせしないスマートな環境作りも行っています。
採血業務
患者さんへのサポート業務

患者さんの立場に立って安心した療養生活を送っていただけるようサポートしています。
臨床検査技師とは?

病院では血液検査、尿検査、病理検査、生理検査、微生物(細菌)検査などを担当します。レントゲン、CTなどのX線を使用する検査については「診療放射線技師」からなる「診療放射線科」が担当します。また内視鏡検査など、医師が直接執刀する検査は、臨床検査技師の業務には含まれません。
臨床検査技師に関する詳しい情報はこちらから・・・
→日本臨床衛生検査技師会ホームページ

ちょこっと健診
※長野県上伊那圏域 感染警戒レベルが「小康期」となったことに伴い、ちょこっと健診を再開いたしました。(2023.2.17)
これらの疾患は、運動不足や偏った食生活など、ご自身の生活の乱れによって引き起こされる、高血圧、高脂血症、高血糖などの、いわゆる「生活習慣病」が主な原因とも言われています。
定期的な健康診断で、これらの兆候を見つける事ができますが、健康診断は通常は1年に一度であり、人間ドックの予約はすぐには取れない・・・ という状況も少なくありません。
地域の中核病院である当院では、ご自身の健康状態を簡単な手続きと採血・採尿だけで、手軽にチェックしていただけるサービスを開始することにいたしました。
検査結果に異常があった場合は、すぐにかかりつけ医や保健師の相談を受ける事で、病気の早期発見や、病気の重症化を防ぐのに役立ちます。
皆様がいつまでも健康で、安心して過ごしていただけるお手伝いをさせていただきます。
当サービスを是非ご活用ください。
※当サービスは、他の施設では「プチ健診」、「ワンコイン健診」とも呼ばれているものです。
受付時間
11:00~16:00
( 月曜日~金曜日)
※対象年齢:18歳以上
健診内容・料金
令和3年1月1日現在
セット名 |
価格 (税込み) |
検査項目と解説 |
---|---|---|
貧血が気になる方 |
500 円 |
・赤血球数(RBC) ・ヘモグロビン濃度 ※全身に酸素を運ぶ主役である赤血球の数や大きさ、 酸素と結びつく成分であるヘモグロビンの濃度を 調べます |
痛風が気になる方 |
500 円 |
・尿酸(UA) ※痛風の原因となる「尿酸」を調べます |
おしっこが気になる方 |
500 円 |
・尿糖 ・尿蛋白 ・尿潜血
※糖尿病の兆候、腎臓や尿の通り道の病気がないか を調べます |
血糖値が気になる方 |
700 円 |
・血糖値 ・ヘモグロビンA1c ※糖尿病の兆候がないかを調べます |
コレステロールが気になる方 |
700 円 |
・総コレステロール ・HDLコレステロール(善玉コレステロール) ・LDLコレステロール(悪玉コレステロール) ・中性脂肪(トリグリセライド) ※高脂血症の兆候がないかを調べます |
お酒の飲み過ぎが気になる方 |
700 円 |
・AST(アスパラギン酸アミノ基転移酵素) ・ALT(アラニンアミノ基転移酵素) ・γ-GTP(γグルタミルトランスペプチダーゼ) ※肝臓機能を反映する代表的な3項目を調べます |
前立腺肥大・前立腺癌が気になる方 |
1,500 円 |
・PSA(前立腺特異抗原) ※前立腺疾患の兆候がないか調べます |
動脈硬化が気になる方 |
1,500 円 |
・ABI検査(血圧脈波検査)
※動脈硬化の度合いや血管障害の有無を調べます
※四肢の血圧を同時に数回測定する検査です
|
お得な健康チェックセット
|
2,000 円 |
・AST ・ALT ・γ-GTP ・血糖値 ・ヘモグロビンA1c ・HDLコレステロール(善玉コレステロール) ・LDLコレステロール(悪玉コレステロール) ・中性脂肪(トリグリセライド) ・赤血球数(RBC) ・ヘモグロビン濃度 ・尿糖 ・尿蛋白 |
※複数のセットを同時にお買い求めいただく事もできます( 例: 血糖値+貧血=1,200 円)
※検査当日、当院にて診察予定の方は、混合診療となるため本健診を受けることができません。
あらかじめご了承下さい。
受診の流れ
|
※個人情報保護のため、電話による検査結果のお問い合わせはご遠慮いただいて あらかじめご了承下さい。 |
注意事項
定期的な健康診断は必ず受診しましょう。
診断・治療を目的とするものではありませんので、現在何らかの治療を受けておられる方は、お申し込みをご遠慮いただいております。
何とぞご理解いただけますよう、お願いいたします。
臨床検査を終了した検体の使用について
【対象】
伊那中央病院臨床検査科で検査が終了した患者さんの残余検体の一部
【方法】
必要な検査が全て終了した検体は、残余検体として一定期間保存し廃棄しています。この残余検体を利用し、当院での各種検査法の基礎的検討や臨床研究を行います。
【倫理的配慮】
・臨床検査後の廃棄予定の残余検体を使用するため、患者さんの生命、健康に直接影響を及ぼすことはありません。
・個人情報は匿名化(名前や住所などが特定できないようにすること)します。また学会発表や学術論文発表などをする場合も個人情報は一切使用いたしません。
・残余検体の再利用については、患者さんから個別に同意を頂かず、ホームぺージ、掲示板等でお知らせし、不同意のお申し出がなければ同意を得たものとして実施させて頂きます。
つきましては、以上の趣旨の活動にご協力いただけない場合は、お手数ですが臨床検査科(下記の問い合わせ先)までお申し出ください。ご協力いただけない場合でも患者さんに不利益になるようなことは一切ございませんのでご安心ください。
令和5年4月
伊那中央病院長 本郷 一博
問い合わせ先
伊那中央病院 診療技術部長兼臨床検査科長 堀 憲治
電話 0265-72-3121(代表)
日本臨床検査医学会のページへリンク(外部リンク)
→「臨床検査を終了した検体の業務、教育、研究のための使用について」

ISO15189認定証