院長挨拶

令和5年度の始めにあたって



伊那中央病院
 院長 本郷一博
 皆様には、日頃より当院の活動にご理解・ご支援をいただき感謝申し上げます。

 新型コロナウイルス感染症もようやく収束のきざしが見えてきました。皆様には、面会制限など大変なご不便をお掛けしておりますが、お蔭様で院内感染を起こすことなく対応ができました。この間、多くの方々から厚いご支援を賜り職員を代表して深く感謝申し上げます。5月8日からは季節性インフルエンザと同じ5類とはなりますが、当院を安心してご利用いただくために、院内では引き続きマスク着用・手指消毒などの感染予防にはご協力をお願いいたします。
 
 地域の基幹病院としての責務を果たすために、そして地域の皆様の医療ニーズにお応えするために、毎年のように設備の拡充、新たな取り組みなどを行っております。長年の懸案であった耳鼻咽喉科は、信州大学のご協力により昨年10月から2名の常勤体制となり、手術も遠方の病院に行くことなく当院で受けていただけるようになりました。令和4年2月にはMRI装置を更新し、従来の機種に比べて短時間で精密な画像を撮ることができるようになりました。高齢者や子どもさんにも安心して検査を受けていただくことができ、より質の高い治療を行うことができるようになりました。より精密な手術を安心して受けていただくために、手術顕微鏡・内視鏡手術装置も適宜更新・新規導入しております。一昨年は、外視鏡という新しい手術治療機器も県内で初めて導入いたしました。がん治療では、手術・抗がん剤・放射線療法・免疫療法の4本柱の他に、ゲノム医療という新しい医療も長野県内の拠点である信大病院と連携して行える体制を始めており検査を受けられている患者さんも増えております。少子高齢化がさらに進んでも今後10数年は手術数が増加することを見込み、さらに緊急手術にもより円滑に対応するために、手術室を現在の6室から8室へ増設するための工事を本年度から来年度にかけて行います。
 
 当院ではこのように、より質の高い医療を地域の皆様にご提供できるよう職員一同日々努力しております。当院での取り組みなどについて詳しい内容は、ホームページあるいは広報誌「はい!! 中央病院です」などでお知らせしておりますので、ご覧いただければ幸いです。
 
地元市町村・地元医師会との連携、そして信州大学などの医育機関との連携をさらに強め、理念に掲げてある「地域住民の健康維持に尽力し」「地域社会が求める医療を提供し」「医療の発展に寄与」すべく、そして皆様が安心して掛かっていただける病院、職員が活き活きと働ける病院であり続けるよう職員一同さらに努力して参ります。
 
地域の皆様のご要望をできるだけ反映したいと思っておりますので、ご意見をお寄せいただければありがたく思います。よろしくお願いいたします。

2023年(令和5年)4月1日

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