小児科

小児科は、上伊那地域の小児二次医療の地域基幹施設として、こどもたちの急性の病気や慢性の病気全般にわたって適切な医療を提供できるよう心掛けて診療にあたっています。
対象年齢は、生まれたばかりの赤ちゃんから中学校卒業までですが、成人世代まで関わることもあります。小児科に受診するこどもたちの病気は、以前は感染症が多くを占めましたが、最近は心臓や腎臓、神経、アレルギー、内分泌などのさまざまな病気や、成長や発達の経過観察のために受診されるお子さんが多くなりました。特に、発達に特性をもったこどもたちの診療機会が多くなりました。
小児科が担当する分野はいろいろです。こどもたちの内科的な病気の診療のほかに救急医療や新生児医療、障害児医療、思春期医療、小児保健活動などに関わっています。専門医療の視点をもちながら、身体的なこと以外に発達や環境的側面にも配慮しています。病院内に院内学級を併設しているのは当院の大きな特徴です。
こどもたちはさまざまな理由で受診されます。紹介状がないと受診できないということはありません。診療にあたっては話をよく聞き、説明することを大切にしたいと考えています。治療はなるべくなら自宅で療養するのがよいと考えますが、ときに入院治療が必要になります。高度専門医療が必要なときには長野県立こども病院や信州大学小児科に紹介させていだだくことがあります。
小児救急医療も大切なことです。夜の7時から9時までは地域の開業医の先生と一緒に小児夜間救急診療を行っています。入院治療や専門的な治療を必要とするときには24時間責任をもって診療にあたります。
上伊那地域は長野県内のなかで小児人口の多い地域です。子育て支援にも積極的に取り組んでいる地域です。その一翼を担えるよう、未来を担う子どもたちのため、良質な医療・健康支援を提供できるよう心掛けていきたいと思います。
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2.基本方針および概要
1) 理念
- 上伊那地域の小児二次医療の基幹施設(小児連携強化病院)としての役割を担い、子どもたちに誠意をもって最善の医療を提供します。
- 医療水準の向上につとめ、地域の小児医療の発展に寄与します。
- 子どもたちが個人として、あるいは家族や社会の一員として生まれながらにもっている最大の可能性に到達できるよう、子どもの視点にたった健康支援を行います。
2) 基本方針
- 小児二次医療の地域の基幹施設として、小児の急性疾患や慢性疾患全般にわたって適切な医療を提供します。
- 子どもたちに最良の医療を提供するため、必要に応じて信州大学付属病院小児科や長野県立こども病院などのほかの医療機関や、地域の保健・教育・福祉機関との円滑な連携をはかります。
- 新生児医療や障害児医療、小児リハビリテーション、小児保健活動に積極的に取り組みます。
- 救命救急センターと連携しながら、小児二次救急医療を行います。また地域の一次医療機関と協働して小児夜間救急診療を行います。
- 病児・病弱児に教育の場を提供するため院内学級(小学校と中学校)を設置しています。
- 研修医や医学部学生の研修・実習を積極的に受け入れ、小児医療の人材育成に努めます。
- 子どもの健康と環境に関する全国調査(エコチル調査)への協力など、臨床研究を通して小児医療の進歩に寄与します。
3.診療責任体制
- 常勤のすべての小児科医が主治医あるいは担当医としてチーム医療を行っています。
- 診療方針は診療ガイドラインやEBM(最善の医療を行うための行動指針)を考慮しながらカンファランスにて決定していますが、小児科の入院期間が短いため、その都度検討や相談をしながら方針を決定しています。
- 休日や時間外の診療は、毎日担当医師を決めて病棟回診や入院患者の診療を行い、小児救急患者には救命救急センターと連携しながら対応しています。単独で対応できないときには複数の医師が応援するようにしています。
- 診療科の責任者は、チーム医療を行うにあたって、不在のときを除いて診療状況を把握するようにしています。
- 一部の小児外科疾患や集学的高度医療を要する場合には、信州大学附属病院や長野県立こども病院に治療を依頼し、転院を勧めることがあります
4.小児科治療実績
小児科治療実績(2014年度)
小児科治療実績(2015年度)
小児科治療実績(2016年度)
小児科治療実績(2017年度)
この後の実績は臨床統計のページでご覧ください。
→ https://www.inahp.jp/0300022.html
キノシタ タツヤ
木下 達也
日本小児科学会(小児科専門医・認定小児科指導医)
NCPRインストラクター
ハラ ヨウスケ
原 洋祐
イチカワ カナミ
市川 加波
コボリ ホタル
小堀 ほたる
ヤマダ サオリ
山田 沙織