バストに関する悩みは、大きさを大きくしたい、垂れたバストを引き上げたい、大きな乳頭を小さくしたい、陥没した乳頭を治療したいなどに分かれます。

乳房の大きさを大きくしたい

もっとも一般的なのは、シリコンインプラントの挿入手術です。シリコンインプラントを挿入する場合、著しく大きな乳房を希望されないのであれば、比較的大きさや形を自由に決めることができます。手術は両側同時に行い、全身麻酔が必要です。治療の詳細に関しましては、美容外来でお話しいたします。

脂肪移植術による治療は、自分のおなかや太ももの脂肪を採取して、採取した脂肪を装置で加工したのちに、胸に移植する方法です。脂肪の移植できる量に限界はありますが、自分の組織で乳房を大きくできるので、今後はこの方法が主流になるかもしれません。やはり、全身麻酔と入院が必要です。

垂れたバストを引き上げたい

重力や乳房のボリューム減少により、誰でも年齢とともに乳房の下垂が起こります。

乳房の下垂を治すには、乳腺と乳頭の位置を持ち上げる必要があり、部分的に乳房の皮膚切除が必要になります。全身麻酔と入院が必要な手術になりますので、詳細に関しましては美容外来でお話しさせていただきます。

大きな乳輪を小さくしたい

乳輪形成術(乳輪の皮膚を一部切除して、乳輪を小さくする手術)で治療できます。手術は局所麻酔で可能です。手術後、半年程度は傷跡の赤みが残ります。

凹んだ乳頭を引き出したい

陥没乳頭に関しては、保険診療で治療が可能です。

今後授乳する可能性がある方では、授乳障害を予防するために、できるかぎり手術によらない治療方法をお勧めします。授乳予定がない方では、局所麻酔手術による乳頭形成術をお勧めしています。

バストの美容手術料金表

美容外科における保険診療適応外の自由診療に係る料金は伊那中央病院料金条例で定められています。
バストの手術料金(伊那中央病院料金条例より抜粋)
バストに関連した手術 単 位 料金
(税込み)
料金
(税抜き)
 乳房インプラント除去 両側 1件 330,000円  300,000円 
片側 1件 231,000円  210,000円 
 乳房インプラント除去
 (被膜除去を伴う)
両側 1件 550,000円  500,000円 
片側 1件 341,000円  310,000円 
 豊胸術(シリコンバッグ)  両側  1件 880,000円  800,000円 
 乳房つり上げ固定術
 (全身麻酔)
両側 1件 1,100,000円 
(全身麻酔、入院費別途)
1,000,000円 
(全身麻酔、入院費別途)
片側 1件 770,000円 
(全身麻酔、入院費別途)
700,000円 
(全身麻酔、入院費別途)
 乳輪縮小術 両側 1件 330,000円  300,000円 
片側 1件 231,000円  210,000円 
 乳頭形成術 両側 1件 330,000円  300,000円 
片側 1件 231,000円  210,000円 
※麻酔(別途)を必要とする手術は麻酔の時間等により金額が異なりますので医師にご相談ください。
※料金条例はこちらから → http://www.inahp.jp/0400639.html#ryoukin
料金条例は税抜です。ご来院時の消費税率が別途加算されますのでご注意ください。

リスクと副作用

乳房再建術(シリコンインプラント入れ替え手術)について
▲リスク:手術後はインプラントの位置がずれないように、テーピングと胸帯にて乳房の下方への押しつけを行います。また、患側肩関節の動きを一時的に抑制します。術後にインプラント周囲の被膜拘縮(10%程度の頻度)を生じる可能性があります。長期的にはインプラントの破裂を生じる場合がありますが、破裂が生じても中味が飛び出さない構造になっています。これらの異常を早期に見つけるために、長期的な外来フォローと定期的な画像検査が必要です。全身麻酔が必要なため、麻酔等にアレルギーのある方は医師にご相談ください。
◆手術合併症:血腫、皮下出血、インプラントの感染、インプラントの位置異常、被膜拘縮、全身麻酔や長期臥床に伴う、心臓、肺、脳などの合併症、血栓塞栓症等があります。

外科的手術について
▼手術のリスク:切開の大きさや場所により麻酔や術後の安静が必要な場合がありますが、その際は説明書により手術の目的、内容、注意事項などをご説明し、同意書をいただいた後に手術を行います。真皮縫合、皮膚割線等で傷が目立たない工夫をし十分に注意して施術いたしますが、絶対に安全な手術はありませんのでご理解をお願いします。
■合併症等について:血腫、感染、創の離間、埋没糸の露出、縫合糸膿瘍、肥厚性療痕、ケロイド(長期に渡り傷が赤く硬くなる)、内出血、皮下貯留、局所麻酔中毒、全身麻酔後の血栓塞栓症、局所麻酔薬による中毒やアレルギーなどを生じることがあります。
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