教育・研修

看護師は、患者さんへ最善のケアを提供するために、知識、技術、態度の向上を図っていく必要があります。教育委員会では、そのために必要な研修を企画、実施することにより質の高い看護を提供できる人材の育成に努めていきます。
伊那中央病院看護師キャリアパス
新人教育
1年間はプリセプターシップ制を導入し、OJT(臨床での教育)ではプリセプターや各部署のサポート主任(教育担当者)、看護師長が中心となって新人の成長を応援しています。
Off-JT(集合研修)では、看護部教育担当専従看護師や教育委員会、主任会が連携して、新人教育に必要な研修を企画しています。
【2022年度看護部新人研修 年間計画】
時期 | 内容(抜粋) |
2022年4月 |
病院・看護部の概要、接遇・コミュニケーション、感染対策、医療安全、 放射線・検査・薬剤等、看護技術、シャドウ研修、摂食・嚥下、 褥瘡ケア・ポジショニング、トランスファー、「1年後の自分」、社会人基礎力 |
5月 |
ストレスマネジメント、輸液・シリンジポンプ、抑制、BLS・AED、看護記録、 看護必要度、安全な経管栄養法、栄養について、 シミュレーション研修「複数患者の確認」 |
6月 |
心電図、スキンケア、シミュレーション研修「優先順位を考えた検温」 フィジカルアセスメント、看護倫理①、プリセプティ意見交換会 |
7月 |
入院が患者に及ぼす影響と看護、認知症高齢者看護、特別な薬剤(麻薬等)と持参薬の 取扱、輸血の取り扱いシミュレーション研修「経管栄養中の看護」 |
8月 |
急変時の看護、クリニカルパス、医療安全(KYT) シミュレーション研修「急性呼吸不全患者の看護」 |
9月 |
夜勤交代勤務のセルフマネジメント プリセプティ意見交換会 シミュレーション研修「多重課題への対応」 |
10月 | 緩和ケア、メンバーシップ研修 |
11月 | DC・人工呼吸器の取り扱い、人工呼吸器装着中の看護 |
12月 | 訪問看護について、入退院支援と退院調整について |
2023年1月 | 看護倫理②、看護観 |
3月 | プリセプティまとめ研修 |
【これまでの研修の様子】※コロナ禍以前の研修風景を含みます
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BLS研修 |
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フィジカルアシスメント研修 |
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看護技術研修 |
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シミュレーション研修 |
現任教育
クリニカルラダーレベル別に到達目標を達成するのに役立つ集合研修を企画しています。また、個人のキャリア開発に役立つ院外研修への参加ついては、院外研修参加支援制度(参加費補助、出張扱いでの参加など)があります。
2022年度教育計画はこちら(PDF:294KB)
2022年度教育計画はこちら(PDF:294KB)
専門領域研修
(1) | 各種専門領域研修 |
院内の各種専門領域のスペシャリストが講師となり、不定期に研修(対面研修、オンデマンド研修等)を開催し、専門性の高い分野の知識・技術向上を目指しています。 | |
(2) | KIDUKIコース |
救急看護認定看護師による急変前の兆候に「気づく」ための講習会を毎月1回開催しています。 |
看護管理者研修(主任・師長補佐・師長が対象)
院外で開催される看護管理者研修(看護協会主催ファーストレベル、セカンドレベル、サードレベル研修ほか)に支援を受けながら参加することができます。
看護管理者マネジメントラダーの運用も開始し、ラダーレベル別の管理者育成につなげる体制づくりをしています。
看護管理者マネジメントラダーの運用も開始し、ラダーレベル別の管理者育成につなげる体制づくりをしています。
その他の取組み
(1) | 各部署での学習会開催 |
それぞれの専門性に合わせて、各部署での学習会を開催しています。公開講座として他部署の看護スタッフも参加できる機会もあり、知識や技術の向上に役立てることができます。 |
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(2) | メディカルシミュレーションセンターの活用 |
院内にメディカルシミュレーションセンターが併設されており、シミュレーターを使用した看護技術練習ができる環境が整っています。詳細はメディカルシミュレーションセンターのページをご参照ください。 メディカルシミュレーションセンターのページはこちら |
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(3) | e-ラーニングの活用 |
当院では、ナーシングスキル(エルゼビア・ジャパン提供)を導入しており、すべての看護スタッフが自己研鑽に活用できるよう管理しています。また、受講が必須となっている集合研修を録画し、受講できなかったスタッフが後日閲覧できるようするなど、様々な働き方のスタッフそれぞれが自分に合った方法で学べるよう環境を整えています。 |
伊那中央病院看護部の理念・基本方針のもと、地域住民の健康回復・維持・増進を支援するために、看護実践能力・役割遂行能力・自己開発能力を養う
2.教育目的
1)患者のQOLの維持向上を目指した、質の高い看護サービスを提供できる人材を育成する
2)社会人・組織人として幅広い人間性を持ち、自己研鑽できる看護師を育成する
3.教育目標
1)良質な急性期医療・看護を提供するために、最新の知識と正確な技術を統合し、実践できる能力を育成する
2)専門職としての役割や責務を果たす能力を育成する3)患者・家族と信頼関係を保つための、よりよい人間関係を築く能力を育成する
4)医療チームと協調・連携を図る能力を育成する
5)看護の質を保証し向上させるために、看護職を教育できる能力を育成する
6)論理的思考・問題解決思考を持ち、研究に取り組む能力を育成する
7)よりよい組織を作り上げていくための管理能力を育成する
2020.4